ブランドの社員への浸透

P1040068d.JPG 今日、企業ブランド作りに多くの業種の企業が取り組んでいます。BTCの製造業や流通小売業は勿論のこと、BTBの製造業や情報システム産業、銀行や保険、証券などの金融業、各種サービス業そして教育機関など実に幅広い業種に広がっています。
企業ブランド構築を推進させる企業の方から共通して伺うのが、
「ブランドメッセージは出来たけれど、それを社員に浸透させることがうまくできない」
 と言う声です。
「一通りやれることはやった。ブランドブックも配布したし、社内ポスターの掲示やトップのメッセージを伝えるビデオまで作った。けれど現場の管理者からは、何か余計なものを押し付けられているといった目で見られてしまうし、中間層がそんな意識のため若手への浸透も十分にできない」
 それでは、どうしてこういった状況が多くの企業で生じてしまうのでしょうか?
 その原因は、企業ブランド構築活動と現場での日常の業務活動との関係について、具体的な説明もまた現場でブランド構築のための仕事のあり方についても議論も行われずに、ただ全社的イメージとしての企業ブランドの理解と啓蒙だけを図ろうとしている点にあります。
 現場の社員が「ブランド構築に対して自分が大きな責任があること。そしてその実現が自分自身のやりがいに繋がること」を理解しない状況では、いくらキレイな社内ポスターやブランドブックを作成しても、社員意識は何も変わりません。
「インナーブランディング活動」は、決して「トップが決めたブランド価値の社員への押し付け的啓蒙活動」であってはなりません。また、スローガンやビジュアルだけを操れば済む、カッコいい仕事でもありません。
 企業のブランド構築担当者には、それぞれの現場が抱える日常の問題や課題を理解し、その解決と企業ブランド構築の接点を協力して見つけ出し、現場にとって役に立ちまた負担感のない活動としての「社員意識からのブランド構築活動」を実現させる粘り強さが求められるのです。 K

研修・セミナーはこちら 提供サービスはこちら

投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

このページのトラックバックURL:
http://www.kainosho.com/mt/mt-tb.cgi/31

"ブランドの社員への浸透"へのトラックバックはまだありません。

コメント

"ブランドの社員への浸透"へのコメントはまだありません。

コメントを投稿してください(タグは適用されません)




保存しますか?


PAGETOP