社員意識からはじまるブランド構築、インナーブランディングの原点は、「お客様の笑顔につながる仕事が一番やりがいにつながる」という考え方です。さる9月19日の朝日新聞(夕刊)の記事に、NPO代表の村田早耶香さんが「豊かさの基準」について触れていましたので、ご参考までに紹介します。
村田さんは、児童売春防止を目的としたNPO法人「かものはしプロジェクト」の代表として、カンボジアを拠点に活動されています。村田さんがその活動に取組む原点は、「子供たちの笑顔をカンボジアの大人たちが守れないんだったら、自分がやるしかない」です。そのために、現地の大人たちの収入を保障しようと、農村の貧困層を支援する職業訓練や工房の運営などに取組んでいます。
村田さんが目指すのは世界の子供が豊かな人間に育つことで、その豊かさとは、経済的な豊かさだけを意味するのではなく、「他人の痛みを自分の痛みと感じられること」そして「世界の出来事を自分と関係のあることと思える、視野の広さを持つこと」だと言います。この考え方は、インナーブランディングの目指す「お客様の笑顔」の実現と、そのための「顧客様の立場で商品やサービスを考えること」そして「お客様のためになることであれば、会社の中に自分に無関係な仕事などない」という発想にも繋がるように感じられました。
インナーブランディング活動がその原動力と考える「仕事のやりがい」は村田さんの言う「豊かさ」と同義ではないでしょうか?従業員の満足度は決して報酬や福利厚生、職場の物理的な環境の良し悪しだけでは決りません。社員一人ひとりの「仕事の豊かさ」こそ、従業員のやる気を引き出す一番大切なものかも知れません。貴方の会社の社員は「仕事の豊かさ」をどう感じているでしょうか?一度、現場で聞かれてみることをお勧めします。 K
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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]
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