西麻布の権八

小泉首相がブッシュ大統領を招いたことで有名な西麻布のゴンパチに行って来ました。

権八

洋風なバーが立ち並ぶ西麻布の交差点角に立つ和風の建物だけでも、その存在感は十分ですが、入り口の脇には夜にも関わらずテラス席でお酒を飲み交わす人達もあり、独特な雰囲気をかもし出しています。 さて、今日は「社員意識の徹底度合い」の観点から、このゴンパチを採点してみたいと思います。
まずは、予約を取るときの電話応対。大体いつ掛けてもお話中で、少しですが必ず待たされます。これは人気店なのでしょうがないでしょうか。その後の応対はきびきびしていて問題なし。
次に店についてからの席への案内ですが、予約していたにも関わらず結構待たされました。これはやや不満足。
さて、店内の雰囲気作りですが、これは流石といってよいでしょう。100席と少し位の店ですが、一階のカウンター席とフロア席、そして二階の個別の席からも店内が見渡せて、きびきびした店員の動きがよくわかります。カウンターの中には10名位の調理人が居ますが、みな実にきびきびよく働いていて、誰も手持ちぶたさに「ボー」っとしていることがありません。このきびきび感がこの店の売り物かも知れないなと感じました。
さて、場所柄からか欧米人のお客様は40~50%を占めますが、メニューにも英語表記があり、店員もネームプレートもローマ字、案内係りはじめどの店員も外人客にしっかり対応しています。
どの店員もとても忙しそうに動き回っているのですが、途中でお茶などを通りがかりの店員に頼んでも、間違いなく係りで伝達されていて、忘れられたりすることがありません。それと「全体を仕切っているマネージャー」のような人が見当たりません。全員がそれぞれ調理をしたり、皿を片付けたりしながら、お互いに指示を伝えあっているようです。(店員全員がつけているイヤホンにその秘密がありそうです)
サービスだけでなく、料理の質も十分、それとなぜかお客様が皆楽しそうな笑顔を見せていて、その表情が広い店内でよく見渡せるので、相乗効果で店に活気を与えている感じでした。ブランドの構成要素である「知名度」「店舗」「応対サービス」「商品の質」のすべてが合格点です。最近、銀行の店舗にいくといつもお客の誰かが行員にクレームを言っていて、険悪な雰囲気を店内に振りまいているのとは、大違いです。「お客の満足度は、他の顧客の満足度にも繋がるのだなー」と感心しました。
お勘定を終えて店を出るとき、店に案内係りに声を掛けられました。「ご案内が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。」と、前の外人客が名前を間違えて、我々の順番に潜り込んでしまっていたようです。
どうやら、このお店には「インナーブランディング」のコンサルティングはいらなそうだなー」と感じながら、店を後にしました。皆さんも一度、ここで一杯やりながら他の店との違いを観察されると、参考になることが多いと思います。 K

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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

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