コカ・コーラのインナーブランディング

 コカ・コーラは世界一価値のあるブランドとして有名です。先月発売されました日本コカ・コーラの会長、魚谷雅彦氏の著書「こころを動かすマーケティング」(ダイヤモンド社)の中で、同社のインナーブランディング活動について触れられていましたので、ご紹介します。
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 この本の中で魚谷氏は経営とブランド・マーケティングの関係について、「企業経営はお客様が存在して成立しており、そのお客様とどう向き合うか、その理念を表すのがブランドであり、その企業活動それこそがマーケティングである。マーケティングは経営の中枢そのものである」と述べられています。
 そして、ブランドに表す理念は「すべての企業活動に体現される必要がある」とし、現場ですべての社員の行動や姿勢のブランド構築における重要性を訴えています。そして社員が接する「お客様」は消費者だけではなく、取引先の社員や派遣でやってきてくれる人との接しかたの中でも「ブランド」は築かれていると述べています。
 「そのためには、全社一丸となって同じ理念を経営者も社員も共有し、積極的に発信していかなければならない。それが組織隅々まで浸透し、企業文化として定着して、はじめて事業の価値が生み出される。これこそインナーブランディングである」というのが魚谷氏の主張です。
 社員教育や職場環境の充実もひとつの方法ですが、「会社のブランドを愛してもらうためには、社員を驚かせ、感動させ、社員のこころを動かす取り組み、そして経営者が一体となったお客様満足実現のためのインナーブランディング活動の必要性」を魚谷氏はその経験の中から主張されています。
 まさに「最強のブランドの陰に、最強のインナーブランディングあり」です。貴社のインナーブランディングは、他社に負けない顧客志向の企業文化を生み出していますか? K

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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

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