失敗しないブランドブックの作り方

ブランドの浸透活動に取組まれる企業が、必ず考えるのが「ブランドブック」の制作です。
 これまでに、数多くの企業で作成され、社員向けに配布されたブランドブックを見てきました。どの制作事例も、ブックのデザインや形状、コンテンツの内容や写真、イラストなどに工夫を凝らしていて、制作される担当の方の「伝えたい」という気持ちが感じられる力作でした。
 しかし、社内にブランドブックを配布された後日談をお聞きしますと、多くの事例から「思ったようには読まれていない」「ちらっと見ただけで、机の引き出しかロッカーに仕舞われてしまった」「仕事の中で活用されたという話を聞かない」などといった、期待はずれのケースがほとんどでした。
 ブランドブックそのものを見た限りでは、とても素敵な仕上がりになっているのに、どうして購読や活用がされないのでしょうか?その原因は、ブランドブックの制作を企画する段階にあります。
 ブランドブックの制作を、社内ポスターの掲示や社内でのブランド説明会の開催と同じように、やるのが当たり前のことと考えられていないでしょうか?制作・配布されたブランドブックが、現場で本当に読まれて活用されるためには、企画段階から「どんな人が、どんな場面で、どんな必要に迫られてブランドブックを活用するか」を、しっかりと検討し、配布されたブランドブックが確実に読まれ、活用される状況を作っておく必要があります。
 どんな活用の場面を作るかは、各社でのブランド浸透の状況によって異なります。また、社員の方の勤務形態(デスクワーク中心や現場での仕事中心かなど)や年齢構成によっても、最適なブックの形態は変わってきます。
 「ブランドブック成功のポイントは企画段階にあり」です。間違っても、制作すること自体が目的になって、関係者の自己満足に終わってしまわないように、ご注意下さい。K

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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

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