(第7回)誇りを持てる仕組みを構築

「誇りを持てる仕組みを構築」
 今日会社の職場は、さまざまな新しいルールや規則の遵守、新しい制度への対応が求められている。管理職も担当者もこれらの対応に追われて、気持ちの余裕がなくなっている。そんな中、企業ブランド構築のための意識改革活動を活性化させるには、どんな工夫が必要だろう。連載の最後に、インナーブランディング活動を成功させるための「秘訣」を御紹介する。
 多くの企業が従業員満足度に注目している。いま、社員が一番仕事に求めているのが「やりがいと達成感」だ。仕事をする者にとって「お客様からの良い評価や感謝の気持ち」ぐらい、やる気を引き出してくれるものはない。普段、特定の部署だけしか聞くことのない「お客様の生の声」を、幅広い職場の社員にフィードバックすることは、インナーブランディング活動の活性化に大きな効果がある。
 少し前のことになるが、全日空が「あんしん、あったか、あかるく元気」という社員の作ったブランド・スローガンを使ったテレビコマーシャルを流した。企業のコマーシャルを一番良く見るのは、その企業の社員だと言われる。このコマーシャルの狙いは、ブランドの目指す姿を消費者にアピールするだけではない。それを見る社員に「自分がブランドを守っている」という誇りを持たせ、それぞれの職場でスローガンに添った日常業務を行うよう動機付ける「ブーメラン効果」を狙ったものだ。  K

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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

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