管理職の役割

第1回インナーブランディング研究会で「インナーブランディングを進める企業では、管理職の役割はどう変わるのか?」とのご質問を頂きました。当日、フォードでの組織改革のビデオもご覧頂きましたが、今日の内容はこれからの管理職の役割についての私見です。

私事になりますが、小生も銀行の情報システム部門に勤務していた時代の後半の数年間、いわゆる中間管理職を経験しました。その頃の自分を振り返って見ますと、中間管理職の仕事は「上意下達」だけではなかったと思います。部門としての活動計画の立案や部下への技術的な指導など、なかなか充実した時期もあったと記憶しています。しかし、管理職も経験年数が経ってきますと、カバーする業務の範囲も部下の数も増え、最後には予算管理と人事評価、上席者への業務の報告だけで、ほとんどの時間が割かれてしまうことになってしまいました。こうなりますと中間管理職は悲惨です。教育や指導が十分てきていない部下の失敗の尻拭いに奔走する結果となってしまいます。世の中の管理職の多くは、このような立場におかれているのではないでしょうか。

さて、本題の「これからの管理職像」ですが、小生は研究会のフォードのビデオの様な「現場をサポートするための役割だけ」とは、少し違うのではないかと思っています。現場により近い担当者といえど、経験の少なさから多くの失敗をしたり、効率の悪い仕事のやり方をしてしまいます。管理職にはあるときは監督として指示を出し、あるときはコーチとして担当者と同じ目線でアドバイスをし、また担当者のスキルを高めるために教育や訓練、配置転換が必要だと思ったらこれを提案し実現するなど、現場の力を高めるための多くの役割が期待されます。

また、インナーブランディングのポイントである「顧客の求める価値と期待」を教え、その実現のための目標設定を支援してあげることも欠かせません。 これからの企業では、「部下の育成に一番熱心な上司」が、より高い評価を与えられるべきだと思います。皆さまの考えをぜひお聞かせ下さい。 K

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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

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