(第1回)全員が当事者の自覚を

 企業ブランド構築における社員意識改革の必要性と進め方について、シリーズでにご紹介していきます。
(本編は著者が2008年7月に日経産業新聞のビズテク塾に連載した記事を元に、加筆修正して掲載しています)

「全員が当事者の自覚を持つこと」
長い年月を掛けて築いてきた高級料亭としてのブランドイメージを、一夜にして失ってしまう不祥事が報道された。お客様へのおもてなしの頂点にあるべき、高級料亭で起きた「食べ残し食材の使い回し」だ。サービス業の原点である「お客様を大切に思う心」を従業員に伝えるべき立場の経営層が、従業員に直接指示を出していた事実も世間を驚かせた。
世界的な不況の中、国内での売上を着実に延ばしているのが、ユニクロブランドで知られるファーストリテイリングだ。ユニクロは決して料亭やバッグなどの様な高級ブランドではない。しかし、一定レベルの品質が確保されている安心感と値ごろ感は、好調なユニクロブランドの最大のセールスポイントとなっている。また、どのお店に行っても顧客対応の水準が一定レベルに保たれている点も特徴だ。
これらの事例からわかるのは、経営者や社員が一丸となって自社のブランドを守り育てることの重要性だ。企業ブランド作りはまず社員意識作りからと言われる所以がここにある。 K

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投稿者:KAINOSHO [ 管理者編集 ]

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